私は、2歳の雄のトイプーを飼っているのですが、飼い始めの当初、正直振り回されました。
いたずらをするので叱ると、かわいい顔をしてうるんだ瞳で見上げるのです。
正直、あまり叱れません。
ついつい「かわいい」とか「かわいそう」いう気持ちが私の表情に表れてしまいます。
フランスの王朝時代から、愛玩犬として扱われたいたプードルは、そのかわいらしさが武器になると遺伝子的にわかっていて、そのかわいらしさで、人間をコントロールし、自分の居心地の良さを作り出そうとしているようなのです。
つまり「かわいい」表情は、「申し訳ございません」とご主人さまに謝っているわけでも、媚びているわけではなく、
ただの遺伝子の記憶。
「こういう顔をすると人間はいうことを俺様のわがままを聞く」というような…ううむ。
で、私のドッグトレーナーさんは、犬に対してはやくざみたいにふるまいます。(ごめんなさい)
うちのぷーちゃんがどんなにかわいい顔をしても、言うことを聞かせるまで徹底的に怖い顔で指導します。
すると、あのかわいいぷーちゃんも牙をむき出して怒ったりします。(信じられない表情でした)
権力争いを始めるのです。
結局はトレーナーの先生が勝って、ぷーは言うことを聞くようになりますが、その様子を見て、「こんなに厳しくするのは、私には無理かも…」と正直思いました。
でも、私にもできたことが一つあります。
それはえさやりです。
ぷーは、あまり食事に興味を持たない犬でした。
それは私が与えすぎていたためです。
犬を指導する際、餌やおやつで釣るので、餌に興味がない犬は指導しにくくなります。
そこで、飢餓作戦スタートです。
餌に器を入れても犬が興味を示さない場合、すぐにえさを片付けてしまい、次回のご飯タイムまで何もあげません。
餌を残した場合もすぐに片付けてしまいます。
すると、犬にとって、いつものドッグフードの希少価値が高まり、これを繰り返すうちに、餌を入れたらすぐにがつがつ食べるわんこになるわけです。
つまり犬本来の狩猟心に火を付けるわけです。
これは男性も同じですよね。
手に入った女、いつでも呼び出せば会いに来てくれる女は、いつものおいしくないドッグフードになり下がってしまいます。
でも、メールしても返信が遅かったり、来なかったり、急な誘いはいつも断ったりする女性、会っても「ごめん、次の用事があるから」とすぐに帰ってしまう女性は、はっきり言って、中身が同じでも、即高級ペットフードになりえます。
女は「いつも私に何かを与えてくれる人が好き」なので、ついつい気に行った相手には、最大限を与えようとしてしまいがちですが、男は、いつも追いかけたい生き物なので、最大限をおしみなく与える女では、あまり大事にしたいと思わなくなる可能性が高いです。
女性の視点ばかりで恋愛をするのではなく、「男ってどうなんだろう?」って、男視線で考えてみると、「愛される女」をキープできるような気がします。