今日は、師匠のN先生とのセッションでした。
私「先生、セックスどころか、夫と話ができない、会話が続かないという奥さん方が結構いると思うんですけど、そういう夫婦にはどうアドバイスしますか?」
先生「どうして上手くいかなくなったのか、話題を思い出すことが大事ね。たとえば子供の話なら、よく話すけど、お姑さんの話は無口になってしまう場合、姑さんの話を奥さんから聞きたくないというサインになるわけだから、何か奥さんがお姑さんに関して問題を抱えているサインになるわけ。だから奥さんとお姑さんの関係をよくしないと、会話は戻らないわけね」
私「そういえば、子供の話題だとどうしても喧嘩になってしまうという友人夫婦がいました。結局別れてしまいましたけど」
先生「そうなの。ある話題でいつも喧嘩になったりすると、どうぜ通じないと思うようになって、無口になっちゃうわよね」
私「でも、こういうケースはどうでしょう? 夫が娘の髪型をからかうので、娘がすごく嫌がっている。見かねた奥さんが、
妻「子供だって髪型を気にしてるんだから、そんな風にからかうのはやめて。子供にも少しは気を使って」
夫「なんだと。うちに帰ってきたのに、子供にまで気を使えるか!」
と怒鳴ったそうなんです。それって、やっぱり、デリカシーのない夫が悪いと思いません?」
先生「いいえ。私からすると、それは奥さんの捉え方が悪いわ。まずは心の中で、奥さんが娘の髪型が変だときっと思っているから、ただの父娘のじゃれ合いが、嫌がらせに見えてしまうのでしょう。
そして、ご主人と娘さんのコミュニケーションにしゃしゃり出て、ぶち壊しています。そこは、ご主人と娘さんが解決すべき問題で、奥さんが介入することではないのです。
この奥さんは夫に勝ちたいだけの奥さんなのです。
このことで、奥さんは家庭の雰囲気を悪くするだけではなく、娘さんのコミュニケーションの練習の場を奪っているのです。嫌なことは嫌と父親に自分で言えるように練習しておかないと、大人になって男性上司に嫌なことは嫌と言えない女性になってしまいますよ。それどころか、そういうお母さんの被害者意識のパターンまで受け継ぐことになりかねませんよ」
うううむ、なるほど…。
私の捉え方とは、全然違いました~。
このご夫婦は子供の話題になるといつも大喧嘩していたのです。
私はずっと、無神経な夫から、優しい妻が子供を守る構図を思い描いていました。
でも、それは、まさに、奥さん側の被害者意識の構図以外、なにものでもなかったです。
(もちろん、被害者意識を持つに至った事情はあるのですが…)
もうこのご夫婦は離婚してしまいましたが、もし当時の私にN先生ような心理学の知識があったら、もっと違うアドバイスができたのかもしれません。