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セックスレス亡国論 (朝日新書)/鹿島 茂


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明治大学の男性教授と、「アエラ」でセックス記事を担当していた元女性記者のインタビュー形式で読みやすいです。



セックスレスが国を滅ぼす?



でも、それはそうだよね。



まず、セックスしなくなると、当然人口が増えないから、活力が生まれにくい社会になるし、性欲を処理できずにイライラする人も増えるから(?)、トラブルも多くなるし、人間関係の基本である夫婦のコミュニケーションができない家庭で、育った子供は、親密な人との付き合いがわからずに育つだろうし、コミュニケーションを失った社会が、繁栄するとは思えないなあ。



私の師匠のカウンセラーがおっしゃるには、



「人は子供時代の大なり小なり「親に愛されなかった」というトラウマを抱えているものなのだけど、そのトラウマを大人になって癒せるのが、すべてを受け入れ合う男女関係であり、夫婦関係」



なんだって!



セックスで拒否されると、相手は、親とのトラウマを癒されるどころか、「やっぱり私(僕)は愛されないんだ」という悲しい思いこみをますます確信することになってしまうね。



あと、本文中で面白かったのが、「人間は面倒くさいことが嫌いな生き物なので、放っておくと、面倒くさいセックス(や恋愛)というものをしなくなる」という理論。



すなわち、インターネットで気軽に映像を買える時代になり、生身の女性を相手に、口説いたりするより、自分でしちゃうほうが面倒くさくないとのこと。



じゃあ、結婚している場合はどうか?



妻だって、「したい」と思った瞬間にさせてもらえるわけではないので、面倒くささは同じなんだそうである。



そして、ビジネスと言うのは一握りの人間たちが、「金を払ってでも面倒くさいことはしたくない」という大多数から、広く浅く搾取するビジネスモデルが、一番もうかるんだそうな…。



ううむ。



セックスに限らず、「面倒くさいことは嫌」と思う大多数の人間というのは、収入的には間違いなく中流以下に属しているんでしょうね。



なぜなら、「面倒くさいことはしたくない」というマインドを持つ人が、社会的に成功していると思えないから…。



逆にそこにビジネスがあると気づき、起業する人と言うのは、面倒くさい「起業」をいとわず「成功」に向けてチャレンジする人ですもんね。



セックスレスと何にも関係ないけど、「面倒くさい」と、私自身がちょこっとでも思ったら、「これはビジネスのネタかも?」と考えてみるのがいいかも…と思いました。



最後まで読んでくださってありがとうございました。



ゆっち


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