●愛するのは誰のため?
あなたを笑顔にするカウンセラー 八馬ゆみです。
こんなコメントをいただきました。
昔の自分を思い出し、大変懐かしいような、そして考えさせられるコメントでしたので、改めて記事で、シェアさせていただきたいと思います。
自分が好きで結婚した相手が、自分を見てくれなくなったら辛くないですか?
浮気は悪いこと、そして浮気をするような人間は自分の排泄欲を理性で抑えることのできない大バカだと思います。
それを思い知って、本当に悔い改めるまで苦しめばいいと思います。
>自分が好きで結婚した相手が、自分を見てくれなくなったら辛くないですか?
そうですね。
辛いですね。
このコメントを下さった方も、お辛い経験をなさっているんだろうと思います。
5年前の私も辛かったです。
そして、夫を憎んでいました。
「ひどい目に合えばいい」とも思っていました。
興信所を使って撮った写真を、匿名で会社に送りつけてやろうか…とか^^;
相手の女性の実家に電話してやろうか…とか^^;
でもね、こういう考え方をしても、自分がまったく幸せになれなかったんです。
いえ、それどころか、どんどん苦しくなっていきました。
>それを思い知って、本当に悔い改めるまで苦しめばいいと思います。
「思い知るまで苦しめ」と思うと、私は「自分が苦しい」ということに気がつきました。
結婚まで決めた相手を呪うのは、自分が苦しいです。
本当は悲しくて寂しくて不安で、仕方なかっただけなのです。
自分の中から湧き出る悲しみ、寂しさ、不安で、苦しかったんです。
でも、「ああ、彼女と幸せな時間を過ごしていてくれるといいな」と思えるようになったときから、本当に楽になり、私も幸せな気持ちになりました。
人を愛し、許すのは、相手のためじゃないんですね。
自分のため、自分の癒しなんです。
(ちなみに私が夫の浮気を善悪で裁くのをやめ、ただ夫の幸せを願うようになって半年くらいで、夫と彼女は完全に別れました)
>浮気は悪いこと、そして浮気をするような人間は自分の排泄欲を理性で抑えることのできない大バカだと思います。
私は「浮気は悪いこと」とか「嘘は悪いこと」を手放してから、自由になりました。
他人を評価することや批判することから、どんどん自由になっていきました。
それは、夫が浮気をしてくれた「おかげ」なんです。
そして、今の私は、世の中に善悪がないと思っています。
善悪を決める価値観があるだけ。
よく言われるたとえですが、戦場でたくさんの人を殺したら「英雄」です。
でも、今の日本で、2人以上の人を殺せば、基本的に極刑です。
同じ人殺しなのに、なぜ?
価値観なんて、時と状況で、ころころ変わるんだなあと思うんですよ。
「この世には善悪がない。あるのは価値観だけ」
このことに気づけたこと、私の人生で宝物なんです。
でも、その人にとって、どうしても譲りたくない価値観もあると思います。
それが「浮気は悪いこと」であるなら、その気持ちは大事にしてOKなんです。
でも、そんな「悪いこと」をする人とは、別れたほうがいいんじゃないかなあと思ったりします。
悪いことをする男の妻であり続けるのは、苦しいでしょう?
つまり、「夫が悪い」と責めると、「そんな夫と結婚している自分も悪い」と責めてしまい、ますます自分が苦しくなるような気がします。
そんなに苦しいのに、でも、別れられないとしたら、それはなぜでしょう?
そこを考えてみると、意外な答えが見えるのではないでしょうか?
もちろん、このコメントを下さった方が、深い悲しみのなかにいらっしゃること、わかっています。
冒頭で書いたように、私も以前は、同じようなプロセスにいました。
この方は、わたしと同じゴールではなく、違うゴールを見つけられるかもしれません。
どんなプロセスを経て、この辛さを乗り越えていかれるのかわかりません。
それは、この方が選択なさることですね。
どんなプロセスを経て、どんなゴールを迎えられるとしても、私は心より応援しています。
貴女の心が一日も早く、愛と安らぎで満たされますように。
※追記:このように他者の心の状態に関して、「愛と安らぎで満たされますように」というのも、私の勝手な思いであり、おせっかいなんですけれど…。
どんな心の状態であれ、それは皆様の人生において、必要なことなんだと、私は思っています。
Everything happens for your best!
すべては、あなたの最善につながっています。
愛しい皆様を心より応援しております。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。