「愛され妻」を応援する夫婦カウンセラーのゆっちです。
「●●すべきだ」
「●●してはいけない」
という価値観がたくさんある人ほど、
自分の価値観の枠からはみ出るものに
出会う頻度が高くなりますね。
だから、腹が立ったり、失望したり、悲しかったりする
頻度も増えます。
特に夫婦間や親子間では、
関係が親密であるがために、
自分と相手との境界線が薄くなって、
価値観の相違が気になりやすいですよね。
だから、
「なるべく価値観は、少ない方がいい」
とよく言われます。
「遅刻すべきではない」
↓
「遅刻しちゃうこともあるよね」
「休日だからと昼までだらだら寝ている」
↓
「だらだら寝るのも、気持ちいいよね」
こうやっていろんな価値観を変えて、
私は、ずいぶん楽になりました。
でも、私の中の価値観の中の一つで、
なかなか変えられないもののひとつに
「嘘をつくのは悪いこと」というものがありました。
ずっと、夫の嘘が許せませんでした。
「もう私も子供じゃないから怒ったりしない。
だから、本当のことを言って」
と何度もお願いしたけれど、
「その女性とは何の関係もなかった」と
夫は言い続けました。
私は、その嘘が許せなかったのです。
それは「嘘をつくのは悪いこと」
という価値観に
私ががんじがらめになっていたから。
セラピストさんに
「ゆっちを傷つけたくないから、嘘をついているんだよ」
と言われても、納得できませんでした。
私は、
夫に「ごめんね」と謝ってほしくて
そして、どうして、そういう関係になったのか
素直に話してほしかった。
もっと分析すると、
嘘をつかれて腹が立ったのは
自分が信頼されていないようで、
寂しかったからなんですね。
「本当のあなたを、弱いあなたを見せて」と頼んでいるのに
「君は信頼できないから見せない」と
シャットダウンされてたように感じてたんだと思います。
「そうなんだ、じゃあ、私ももう何も話さない」
と、どんどん仮面夫婦になっていったんだと思います。
(今振り返れば…ですが)
夫の立場からすれば
「こんなことを話したら、嫌われてしまう」
「大事なゆっちを失いたくない」
という思いから
嘘をついていたんだと、
今なら分かります。
でも、「嘘つき」が大嫌いだった私は
夫が許せなかったんですね。
夫は妻にさえ本心を話せず、
どんな孤独に耐えていたんだろうと
今、思うと、胸がふさがるような気持ちにさえなります。
それが夫の「自業自得」であったとしても
妻として、そんな弱い夫を
支える「べき」だったんだろうと。
(おやおや、「べき」が出てきたから、これも価値観ですね!)
私は夫の嘘を許せず、支えなかった自分を認めます(*^。^*)
お子ちゃまだったな~。
結婚という契約に対して、覚悟がなかったな…と。
読者の方が、もし、仮面夫婦なら
どうして仮面夫婦になったのか、
その時あなたの中で、どんな価値観があったのか
その原因となる価値観を
探ってみるのはいかがでしょうか?
仮面夫婦でなくても、
夫婦喧嘩をしてしまったとき
自分がどんな価値観で、相手を非難しているのか
分析してみると
面白いと思います。